the onishimemo

新潮文庫における『雪国』の色

夏になるといろんな出版社から限定カバーの文庫本が発売される。私の記憶が正しければ、最初に始めたのは新潮文庫だったように思う。

今はもう珍しくないけど、装飾の一切ないタイトルと作家名だけが書いてあるデザインを初めて見たとき、私は一瞬で撃ち抜かれた。「やってくれたな新潮」と思った。それからほぼ毎年なんやかんやと買っている。

中でも一番のお気に入りは、2016年度の『雪国』。きれいなティファニーブルーに思わず見惚れた。でも内容があんまり好きじゃないし、しかも2010年度の限定カバーを既に持っていたので少しだけ迷ったんだけど、店内をぐるぐるして結局衝動買いしてしまった。

雪国にティファニーブルーのイメージはない。普通に考えたら白が合う作品だ。しかし、新潮限定カバーの白は『こころ』が定番なので、かぶらないようにこの色になったのかなと思う。(と言っても『きらきらひかる』とか他作品が白だったことはあるんだけど)

ちなみに2010年度の雪国は銀だった。

今度からティファニーブルー=雪国になるのかな〜と思っていたら、そんなことはなく、次の年には『ティファニーで朝食を』がティファニーブルーの座をかっさらっていった。ティファニーガチ勢に来られたらどうしようもない。

じゃあ雪国は銀色に戻るんだろうと思ったら、『ティファニーで朝食を』の横で『銀の匙』が銀色を抑えていた。

次の雪国は何色になるんだろう。

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