the onishimemo

萩之茶屋〜新世界〜天王寺を歩く

前回の続き。

薬味堂を出て萩之茶屋本通商店街を北東に向かって抜けていく。
ほとんどのお店にはシャッターが下りていて、やや寂しい雰囲気が漂っていた。休日の昼間だからかな?

そんな中、溢れんばかりにお客さんが殺到しているお店が目に入った。お客さんの間から失礼して覗き込んでみるとホルモン焼き屋さん。後で調べてみると「やまき」というお店らしい。

萩之茶屋のホルモン屋。萩之茶屋と言えば『じゃりン子チエ』の舞台・西荻のモデル。そして主人公のチエちゃんはホルモン焼き屋を営んでいる。
小学生の頃から『じゃりン子チエ』を愛読してきた身としては、ぜひ萩之茶屋でホルモンを食べたいところだけど…カレーを食べてお腹いっぱいなので、また別の日に来ようと強く誓った。

商店街を更に突き進むと途中で左右(南北)に分かれる。北が新世界、南が飛田新地。飛田新地の端っこには鯛よし百番という昔の遊郭を利用した飲食店がある。過去に二度行ったことがあってなかなか良かったんだけど、最近行った人の話によれば店員さんがほぼ外国人らしい。ちなみに飛田新地は女性が行く場所ではないので(働いている人が不快になる可能性がある)、行くときは阿倍野から行ったほうが良い。

さて、新世界を目指して北上していくと次第に街が活気づいていく。

ジャンジャン横丁は観光客でいっぱい。串カツ屋さんはどこも人気で行列ができていた。

新世界名物と言えば、大看板。

くら寿司も大きな鮮度くんを設置している。食品サンプル好きにはたまらない看板。それにしても、新世界には大きな看板を出さなきゃいけない決まりでもあるんだろうか?

チキンなので昔は新世界ですらドキドキしながら歩いていたけど、今の新世界は他の街と何も変わらない。

ただ、新世界が他の街と違うのはこういうレトロなお店がまだバリバリ現役で残っているところ。ここはスマートボールのお店。

そんな新世界で行きたいお店があった。

レトロゲーセン・ザリガニ。ここはさっきのスマートボールのお店と違い、お店自体がレトロというわけではないと思うんだけど、取り扱っているゲームが凄い。

私の目的のゲームはザリガニの対戦の塔にある。2Fは脇にある入り口から直通で行けるし、もちろん店内1Fからも行ける。

お目当ての筐体は2Fの赤いライトに照らされるゾーンにあった。

「いっき」である。

いっきとはタイトルの通り百姓一揆をモチーフにしたゲームで、1人もしくは2人の農民が竹槍や鎌を使ってお上を倒しに行く。しかし…みうらじゅん氏の言葉をそのまま引用するけど「一揆は一人や二人でするものではない」。一体何故一揆をゲームにしようと思ったのか…。センスに脱帽せざるを得ない。

「国宝セット」と書かれているように、いっきのアーケードが現役稼働しているお店はほとんどないだろう。

FC版はバーチャルコンソールで遊んだことがあるんだけど、アーケード版はもちろん初めて。早速コインを投入して遊んでみたものの、やっぱり昔のゲームはなかなか難しい。ステージ2で残機が尽きてしまった。

ザリガニは3F建てで、他にも国宝級とラベリングされたゲームがいくつか置いてあった。レトロアーケードゲーマーには堪らないお店なんだろうな。

新世界の用事も終わったので天王寺に向かう。そのまま帰っても良かったけど、せっかくなので動物園に寄ってみた。大学生の頃、動物園に行こうと思って道を歩いていると博打をしているオジサン達がいて、ジロリと睨まれたのを覚えている。でも今はそんなオジサンはいない。

天王寺動物園はところどころフォントがかわいい。でも最近スタイリッシュな動物園に変わろうとしている様子が窺えるので、そのうち地下鉄みたいに見出しゴとかになっちゃうのかなぁ。

ペンギンの家。これも古くからのもの…だと思う。白く塗り直されていたので古いのかレトロ風なのか分からなかった。

GW中ということもあって動物園は人が多かったので、とりあえず園内をぐるりと一周して天王寺公園を抜けてそのまま帰宅した。

天王寺エリアは大学生の頃によく行っていて、大学卒業後もしばらく天王寺に住んでいたのでとても思い入れがある街だ。ハルカスが完成した頃から徐々に下町っぽさが薄れてきて、その当時は「便利になってよかったなぁ」などと思っていたけど、今歩いてみると一抹の寂しさを覚えてしまった。随分と身勝手な感想だけど。

天王寺公園の前で将棋を指していたおじさん達はほとんどいなくなり、場所も隅っこに移動してしまっていた。いずれここで将棋を指す人もいなくなってしまうんだろうか。

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